ゲームコントローラー「GameSir Tarantula Pro」は、レイアウトが切り替わるフェイスボタン、NFCリーダー、RGBライトエフェクト、カスタマイズ可能な9つのプログラムボタン、3つのトリガーモードなどを備えた多機能モデルです。
超低遅延で高精度の有線接続と、安定した無線接続をサポートしています。
動作環境は Nintendo Switch、Windows、Android、iOS に対応しています。
GameSir Tarantula Pro について
ゲームコントローラー GameSir Tarantula Pro に関する情報をまとめたページです。
レビュー用にサンプルを提供してもらいましたが、コンテンツの内容には影響していません。
価格・販売ストア
GameSir Tarantula Pro は、国内外の通販サイトで広く販売されています。
コントーラー単品と、コントローラーと充電ドック付きのセットが用意されています。
アマゾンにおける販売価格は 10,999円~12,999円です。
Amazonのプロモーションコード「10Tarantula」で 10%オフです。
アマゾンの支払い時に入力してください。
動作環境
GameSir Tarantula Pro の動作環境はこちらです。
有線と無線接続の両方をサポートし、バッテリーを内蔵しています。
- Nintendo Switch
- Windows 10以降
- Android 8.0以降
- iOS 13以降
GameSir Tarantula Pro のレビュー
GameSir Tarantula Pro をレビューします。
付属品から基本的な特徴、インターフェース、操作感、使い心地に加え、評価すべき点や欠点についても解説します。
付属品
1. マニュアル(日本語あり)
2. 保証書
3. USB Type-Cケーブル
4. ステッカー
5. 合格証
6. 2.4Gレシーバー
大きさ・重さ
大きさは 104 × 155 × 61mm、重さは 262g(実測値)です。
バッテリー内蔵でありながら軽量で、一般的なコントローラーサイズです。
プラスチック(ABS樹脂素材)と迷彩柄のフェイスプレートが特徴のデザインです。
テクスチャーはマットで、汚れや指紋の目立ちにくい仕上がりです。
サイズ感
プレイステーション向けのコントローラーをイメージさせる設計が採用されています。
そのため、PSコントローラーシリーズに近いサイズ感です。
専用アプリ
専用アプリは、プラットフォームごとに提供されています。
・https://www.gamesir.hk/pages/software-detail
ファームウェアのアップデート、各ボタンの設定変更、ジョイスティック設定、トリガー設定、RGBライトエフェクトのカラー変更など細かく調整できます。
お使いの動作環境に応じて、接続モードを切り替える必要があります。
接続方法のボタンを押した後に、ペアリングボタンを長押しして、ペアリングモードに移行して接続します。
よく接続するデバイスの切り替え方法は、覚えておくと良いでしょう。
ちなみに、接続モードごとに最後に接続したデバイスは記憶されます。
インターフェース
最大の特徴はレイアウトが切り替わるフェイスボタンです。
ABXYボタンのレイアウトは、モード変更時に連動して切り替えることが可能です。ボタンは液晶ではなく、内部の円盤とギアがくるりと回るのが見える構造になっています。切り替える際には回転するギア音と、ドクンという鼓動のようなフィードバックが感じられます。
コントローラー操作に慣れている人には不要な機能かもしれませんが、ライトユーザー層にとっては、視覚的なボタン配置とゲーム設定のレイアウトが一致していることが重要です。
上部に有線接続をサポートする USB Type-Cポートを用意しています。
USB Type-Cポートは奥まった配置になっているため、一般的なケーブルよりも先端が太めのケーブルには対応していないことに注意してください。
アナログスティックは独自の Mag-Res TMRテクノロジーを採用しています。
ホール効果センサーよりも優れた応答速度(ポーリングレート 1000Hz)とサンプリング解像度 4096、抵抗値を実現したアナログスティックです。
また、左右のグリップとトリガーにはそれぞれ独立した振動モーターが内蔵されており、シームレスな操作と正確なフィードバックを実現しています。6軸ジャイロと NFCリーダーも搭載されています。ただし、イヤホンジャックは非搭載です。
迷彩柄のフェイスプレートはマットな質感ですが、ボタン操作を邪魔しない最適な滑りを持つ表面仕上げです。背面グリップ部分には滑り止めのテクスチャー加工が施されており、ラバーグリップよりも経年劣化に強い作りになっています。
正面のロゴやストライプ、ABXYボタンの RGBライトエフェクト・カラーは変更可能です。
合計で9つのカスタマイズ可能なプログラムボタンが用意されています。
トリガーはホールエフェクトアナログトリガーを採用しています。
3つのトリガーモードのほか、背面にはトリガーストップを用意しているほか、L4 / R4 のプログラムボタンの誤押しを防ぐストッパーも備えられています。
また、動作不良と思われる現象が発生した際は、コントローラー背面の L4ボタン付近にある小さな穴の中のスイッチを押すことでリセットできます。
操作感
十字キーはカチカチとクリック感のあるメカニカルな押し心地で、ABXYボタンは耐久性に優れたゴムパッドのメンブレンボタンを採用しています。入力遅延は一切感じられず、ストロークや押し心地も快適です。
PCゲームなら Xboxコントローラー、Switch ならプロコンを使うユーザーは多いですが、GameSir Tarantula Pro はどちらにも合わせておらず、プレイステーション向けの形状・レイアウトです。そのため、持ち心地や操作感について賛否が分かれます。
カスタマイズ可能な9つのプログラムボタンは、コマンド入力が苦手な人や、使用していない指で操作したいというニーズに対応した便利な機能です。ボタン数が多く、割り当てられる機能も豊富ですが、ボタン配置に慣れる必要があります。私のプレイスタイルでは、活用できるシチュエーションは限られると感じました。
ビューボタンやメニューボタンは中央に配置されていますが、スティックが邪魔になりやすく、ボタンサイズが小さいため遠く感じるのが難点です。必要に応じてプログラムボタンに割り当てることで、アクセスしづらさをカバーできます。
アナログトリガーには3つのトリガーモードがあり、背面にはトリガーストップも備えられています。深めのストロークが好まれるレースゲームや、瞬発的な反応が求められる FPS まで十分対応しており、操作性はユーザーの使い勝手に左右されると感じました。
接続に関して、有線接続と 2.4G接続では Xboxコントローラー(Xinput)、Bluetooth接続では XBOX / PS4コントローラーとして認識されます。ゲームタイトルによってはフェイスボタンの表示が正しくないことがあり、各ゲームのコントローラー設定で変更が必要になることがありました。
実測では、有線接続の入力間の平均値は 1.02ms、ポーリングレートは 979Hz で、PC接続時の Xbox純正コントローラーや PS5コントローラーを上回る精度と反応速度を示しています。
無線接続時の 2.4Gレシーバー接続では、入力間の平均値は 5.4ms、ポーリングレートは 185Hz で、こちらも無線接続時の Xbox純正コントローラーを上回る結果を示しています。
まとめ
GameSir Tarantula Pro は、超低遅延で安定性が高い有線接続と無線接続に対応しています。
レイアウトが切り替わるフェイスボタン、NFCリーダー、RGBライトエフェクト、カスタマイズ可能な9つのプログラムボタン、3つのトリガーモードなどを備えた多機能モデルです。
最大の特徴であるモード変更時に連動して切り替わるフェイスボタンは画期的です。
これまでは実際のボタンを物理的に入れ替えることでボタン配置を変更していましたが、その手間を省き、簡単にフェイスボタンの位置変更ができる点が便利です。
これ1台で PC やスマホ、Nintendo Switchなど、幅広いゲーミング環境で活躍でき、GameSir製品として『あの機能があれば良かった…』と思われていた機能をすべてカバーしていることもポイントです。
一方で、汎用性の高さを追求した結果、必要以上に多機能となり、ボタン数の多さや配置には慣れが必要です。また、一般的なコントローラーと比べて可動部品が多いため、経年劣化や使用状況によっては耐久性に不安を感じることもあるかもしれません。
Xboxコントローラーの形状や配置ではないため、ミスマッチを感じる点が惜しいですが、PS配置がしっくりくる方や、幅広いゲーミング環境で活用できる機能性、フェイスボタンを変更するギミックが気になる方には、検討する価値がある性能を備えたモデルだと評価できます。
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GameSir Tarantula Pro
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