金色に輝くラグジュアリーな中華イヤホン「CCZ Plume 羽」は、その見た目とは裏腹に存在感を主張したパワフルな美音を奏でます。新興イヤホンブランド CCZ が発表した片側5ドライバー搭載のハイブリッドイヤホンです。
CCZ からは原音忠実ベースの入門モデル CCZ Coffee Bean が発表されていますが、CCZ Plume 羽 はプロチューニングによる自社開発ドライバーを搭載した高級モデルに位置します。
“高級なイヤホンは買えないけれど、安価で良い音質・解像度のイヤホンを楽しみたい” を方針に、ご提供いただいた CCZ Plume 羽 を読者目線でレビューしていきます。
金色の輝きを放つ「CCZ Plume 羽」
新興イヤホンブランド CCZ は、片側5ドライバー(1DD+4BA)を搭載したハイブリッドイヤホン「CCZ Plume 羽」をリリースしました。販売価格は2万円台(21,000~26,000円)です。
搭載されている5つのドライバー(10mm二重磁気ダイナミックドライバーと、バランスドアーマチュアドライバー4基)は、それぞれが異なるプロチューニングされていることが特徴です。
CCZ Plume 羽 をしっかりチェックしていく
新興イヤホンブランド CCZ が発表した「CCZ Plume 羽」をレビューしていきます。
メーカーを代表する高級モデルだけあって、下手なモノづくりはしておらず付属品も充実しています。ハウジング、音質・解像度などをチェックしていきます。
CCZ Plume 羽 の付属品
付属品は、マニュアル、イヤホンケース、6N単結晶銅ケーブル(2Pin、2.5mm)、クリーニングクロス、クリーニングブラシ、6種類のイヤーピース(1種類については S、M、L 付属)、2.5mm-3.5mm変換プラグ、2.5mm-4.4mm変換プラグが付属します。
華やかさを演出する金色フェイスプレート
CCZ Plume 羽 のカラーバリエーションはゴールド一色です。
軽量なアルミニウム合金にゴールド鏡面加工されたフェイスプレートを採用しています。
フェイスプレートには角度によって見え方が変わるブラックメッシュ加工が施されており、華やかな装いに落ち着きを演出してくれます。
片側9g のやや大きめなハウジングが採用されており、遮音性は一般的ではあるものの、重さを感じさせない肌に吸い付くようなフィット感は快適な着け心地を実現しています。
かなりゴージャスなデザインなので、使えるシチュエーションは人によっては室内のみに限定されるかと思われます。マットな質感の暗めなカラーがあっても良かったかもしれません。
CCZ Plume 羽 の音質・解像度
最も気になる CCZ Plume 羽 の音質・解像度をチェックしていきます。
箱出しすぐの音質・解像度に加え、エージングを 100時間以上してからの感想です。
あくまでも付属イヤホンケーブル、イヤーピースのセットでの評価です。
箱出しすぐから「凄さ」を感じる
CCZ Plume 羽 の付属品は充実しており、イヤーピースは標準のモノ、付属ケーブルは 6N単結晶銅ケーブル(2Pin、2.5mm)に 2.5mm-3.5mm変換プラグを装着したうえで楽しむことに。
付属イヤホンケーブルはかなり強めにクセ付けされたケーブルで、装着感は良く好感が持てます。それだけに、取り外してから収納するまでにごちゃつきやすいタイプといった印象です。
ただ、箱出しすぐの音質は「ドンシャリ」そのものですが、独特な低音域の響きから「凄さ」を感じさせます。この時点で全音域のメリハリ・キレがあるサウンドにチューニングされていることを実感できます。
見た目とは裏腹にスッキリとした迫力あるサウンド
飛躍のように舞い上がる高音域からの、風に乗って自然に広がる中音域、ゆっくりと沈みこむ低音域・・・ちょっと言い過ぎかもしれませんが、エージング後の音質はさらにメリハリ・キレが際立ちます。
高音域については、女性ボーカルの曲でもしっかりと綺麗に出ています。
音がぶつかりあって濁った・こもったような感じもなく透明感ある自然ではっきりした音質・解像度を感じられます。聴いていて楽しい一方で、高音域の輪郭・明瞭さを少しスパイスとして欲しいところ。
中音域については、自然に厚みがあり抜け・伸びも良い。強調されるわけではないけれど印象に残る独特な世界観を感じさせます。このイヤホンで最も評価したいのは中音域で、自社開発ドライバーのプロによるチューニングが生かされているところだと評価します。
低音域については、箱出しすぐの音質をドンシャリと評価しましたが、エージングすることでうるささがなくなり全体的な存在感が高まりました。音の広がりにシャープさが欲しいところですが、自然な低音の響き・深さは印象的でこれはこれで悪くはないと感じさせる仕上がりです。
新興イヤホンブランド CCZ を代表する高級モデルだけに、パッケージから付属品・イヤホンハウジングまで妥協することなくまとめられています。音質・解像度についてはプロチューニング・自社開発にこだわりがあり、箱出しから凄さを存分に楽しむことができます。
安価なイヤホンの低音重視なドンシャリ感・派手さは一切なく、フラット寄りで自然な中低音に主軸を置いた音質・解像度を楽しめるイヤホンに仕上げられています。
王道エレガントなゴールド取り入れた遊び心あふれたイヤホンは珍しいかもしれません。
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