「Astell&Kern AK HC3」は、携帯性に優れたコンパクトなサイズと妥協のない性能で、いつでもどこでも手軽にスマートフォンやタブレット、パソコンなどに接続するだけで、本物の Hi-Fiサウンドを楽しむことができます。
Astell&Kern AK HC3 の価格、スペック、特徴、使い勝手をご紹介します。
評価すべきところ、欠点についても詳しくチェックします。
価格・販売ストア
Astell&Kern AK HC3 は、イヤホン専門店や Amazon で販売しています。
本体カラーは『ダークグレー』のみで、販売価格は 22,770円~29,980円です。
スペック
Astell&Kern AK HC3 のスペックを詳しく見ていきます。
- モデル名:AK HC3
- DAC:ESS Technology ES9219MQ×2(Dual-DAC)
- 対応サンプリングレート:PCM最大 : 384KHz/32bit
- DSD最大 : DSD256(11.2MHz/1bit)ステレオ
- 入力:USB Type-C / Lightning(付属変換コネクター使用)
- 出力: 3.5mmアンバランス出力
(CTIA規格4極マイク・コントローラー入力対応)
アウトプットレベル:2Vrms (無負荷) - 周波数特性:±0.013dB (20Hz~20kHz)
±0.020dB (20Hz~70kHz) - 出力インピーダンス:2Ω
- S/N比:118dB @ 1kHz
- クロストーク:-130dB @ 1kHz
- THD+N:0.0005% @ 1kHz
- IMD:0.0002% 800Hz 10kHz (4:1)
- サイズ:USBプラグ部:12.5mm × 21mm × 8.7mm
ヘッドホン出力部:18.2mm × 59mm × 11.5mm - 重量:約20g
- 素材:アルミニウム
免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが保証はいたしかねます。
レビュー
Astell&Kern AK HC3 をレビューします。
基本的な特徴、付属品、音質、使い勝手にいたるまでを徹底解説します。
特徴
Astell&Kern AK HC3 の特徴を簡単にご紹介します。
有線イヤホンをメインに、本物の Hi-Fiサウンドを手軽に楽しめます。
MQA等の Hi-Fiサウンドを超高音質で再生でき、優れたノイズコントロールと低消費電力化を実現している ESS社 SABRE HiFi DAC 「ES9219MQ」をデュアルDAC構成で搭載しています。
付属品
1. マニュアル
2. 保証書
3. Lightning変換アダプター
大きさ・重さ
大きさは 12.5 × 21 × 8.7mm(ケーブル部除く)、重さは 22g です。
一般的な USBメモリとほぼ同じ大きさで、重さもまったく気になりません。
フルアルミハウジングを採用した小型・軽量なボディを採用しています。
『光と影』をコンセプトにしたデザインで、表面には艶消しが施されています。
インターフェース
本体とケーブルは一体型で着脱式ではありません。
また、3.5mm4極マイク・コントローラー入力のみをサポートしています。
アンプ部には再生状態や音源の規格を確認できる LEDインジケーターを搭載しています。
スタンバイ時はホワイト、PCM再生時はレッド、DSD再生時はブルー、MQA再生時はマゼンタのカラーが点灯します。
バスパワー駆動のプラグ&プレイ対応です。
スマートフォンやタブレット、パソコンに直接接続するだけで認識します。
ただし、Lightning変換アダプター使用時は4極リモコンマイクには非対応です。
音質・所感
ワイヤレスイヤホンやイヤホン直挿しと比較すると、明らかに出力と音質が向上します。
有線イヤホン本来のポテンシャルを引き出すだけでなく、透き通った中高域とタイトな低音、定位や分離感も素晴らしく、各楽器の聴き分けがしやすくなります。
有線イヤホン本来の特性に磨きがかかった上に、今まで聴こえていなかったボーカルのブレスやピアノの余韻までしっかりと聴き取ることができ、解像度の高さを実感できます。バランス接続の音を求めている人には物足りないと思いますが、長時間でも聴き疲れしない音です。
また、USB-DAC を Androidデバイスで使用する場合、接続したデバイスによっては最大音量に設定されたり、小音量で再生されるなどの互換性の問題が発生するケースがあります。
そういった問題を解決するために、音量を細かく調整できるボリュームコントール用スマートフォンアプリ「AK HC」(Android専用)が配信されています。サブスク音楽配信や動画配信サイトなどでの音量差に対応することができます。
前作(AK HC2)は 4.4mm接続(バランス)でしたが、3.5mm接続(アンバランス)になったことで、使い勝手がかなり良いです。4極マイク・コントローラーに対応(Lightning接続時は非対応)しており、ゲームプレイや音楽鑑賞など汎用性が高いことも特徴です。
最小クラスのサイズ感で高音質・高出力を両立した商品で、持ち運びを最小限にしてそこそこの DAP や据置機相当の実力を持ち運びたい人にはベストな選択肢となりそうです。
まとめ
Astell&Kern AK HC3 は、サブスク時代の音質を重視したい人向けの小型USB-DAC です。
ワイヤレスイヤホンやイヤホン直挿しでは少し物足りない、スマホで手軽に高音質を楽しみたい人にマッチしています。
さすが Astell&Kern の商品だけあって、1万円未満の商品とは明らかに別格です。
ミドルクラスの DAP や据置機に匹敵するクリアでフラットな高音質を聴ける手軽さがあり、3.5mm接続なので、手持ちのイヤホンやヘッドホンと合わせやすいです。
一方で本体とケーブルが一体型で、出力が 3.5mm接続(アンバランス)のみです。
また、USB-DAC という特性上、バスパワー駆動となるため若干本体に熱を持つこと、消費電力は少ないものの、接続したデバイスのバッテリーを消費してしまう点には注意が必要です。
2万円を超える価格はネックポイントですが、小型USB-DAC の音質がここまで向上すると、エントリークラスの DAP と置き換えることもできます。接続できるデバイスも幅広いため、汎用性も高く、音楽や映画鑑賞だけでなく、臨場感が求められるゲームの音質や解像度の向上にも最適です。
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