
中華ゲーム機「ANBERNIC RG VITA」は、PS Vita(PCH-1000シリーズモデル)を思わせるオーバル形状が目を引く Androidゲーム機です。全面ガラス仕様の 5.46インチ IPSディスプレイと、SoC に Unisoc Tiger T618 を搭載しています。
ANBERNIC RG VITA の価格、スペック、特徴、エミュレーター性能についてご紹介します。さらに、評価すべき点や欠点についても詳しくチェックします。
ANBERNIC RG VITA について
ANBERNIC RG VITA に関する情報をまとめたページです。
レビュー用にサンプルを提供してもらいましたが、コンテンツの内容には影響していません。
※販売ストアによっては、権利者の許可を得ていないゲームが含まれている可能性があります。ご利用の際は、ご自身の責任でご確認ください。
価格・販売ストア

ANBERNIC RG VITA は、公式サイトを中心に広く販売される予定です。
カラーラインナップは ブラック、レトログレーの全2色。
また、より高性能な Pro版の投入も予定されています。
無印モデルは性能特化というより、バランス重視の構成といえるでしょう。
・ANBERNIC RG VITA
販売価格:未発表
製品仕様とスペック
ANBERNIC RG VITA のスペックについて詳しく見ていきます。
| 製品名 | ANBERNIC RG VITA |
| システム | Android 12 |
| 画面 | 5.46インチ液晶ディスプレイ 解像度 1280 × 720 IPS、16:9 マルチタッチ |
| SoC | Unisoc Tiger T618 |
| RAM | 3GB |
| ストレージ | 64GB microSDカード(最大2TB) |
| バッテリー容量 | 5000mAh 8時間駆動 |
| インターフェース | USB Type-C イヤホンジャック microSDカードスロット デュアルスピーカー 振動モーター |
| ワイヤレス通信 | WiFi 5 Bluetooth 5.0 |
| 大きさ | ー × ー × ーmm |
| 重さ | ーg |
免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが、保証はできません。
ANBERNIC RG VITA のレビュー
ANBERNIC RG VITA をレビューします。
付属品から基本的な特徴、インターフェース、操作性、システム、エミュレーター性能に加え、評価すべき点や欠点についても徹底解説します。
付属品

1. マニュアル(中国語・英語)
2. USB Type-Cケーブル

別売りで収納ケースも用意されています。
本体をしっかり保護しながら持ち運びたい方は、あわせて購入することをおすすめします。
大きさ・重さ

大きさは 205 × 85 × 19mm、重さは 276g(実測値)です。
プラスチック筐体(ABS樹脂)を採用した標準的な重さのモデルで、体感的には Nintendo Switch Lite(約275g)に近い重量感です。
完全なクローンというよりも PS Vita のエッセンスを取り入れたデザインです。
PS Vitaシリーズと比較するとサイズはやや大きめですが、重量面では健闘しています。
前面にはオールガラスが採用されており、カラーによっては皮脂汚れが目立ちやすい点には注意が必要です。一方で、成形精度や組み立て精度は高く、全体として質感の良い仕上がりとなっています。
サイズ感

参考として、PS Vita(PCH-2000)や Nintendo Switch を並べてみました。
サイズ感としては、Nintendo Switch Lite よりやや縦方向に短く、厚みはやや増している印象です。

続いて、Androidゲーム機の Retroid Pocket 6 を並べてみました。
画面サイズはほぼ同等ですが、本体サイズや重量はコンパクトにまとまっています。
重量バランスがよく、長時間使っても手が疲れにくい印象です。
大きめのポケットにも収まるサイズ感で、持ち運びもしやすく感じました。
インターフェース

上部に USB Type-Cポート、ファンクションボタン、音量調整ボタンと電源ボタンを配置し、下部にはイヤホンジャック、microSDカードスロットが並んでいます。
デュアルスピーカーは左右に搭載されており、手でふさぎにくい配置です。
ただし、厳しめに見ると下部スピーカーということもあり、クリアさ重視の人は好みが分かれるかもしれません。

ワイヤレス通信機能として、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0 を搭載しています。
その他に、マイク、バイブレーション機能、6軸ジャイロセンサーを備えています。

左右のアナログスティック周りには RGBライトエフェクトが搭載されています。
LED のオン・オフや輝度調整、RGBカラーおよび照明効果の変更が可能です。

バッテリー容量 5000mAh で、駆動時間はおおよそ 6~8時間。
内蔵ファンは搭載されていませんが、長時間プレイしても本体が熱くなることはなく、発熱面で気になる場面はありませんでした。
画面

5.46インチ IPSディスプレイを搭載しています。
全面ガラス張り・ベゼルレスの液晶ディスプレイが特徴で、アスペクト比は 16:9 で、解像度は 1280 × 720、画素密度は 269PPI です。
ネイティブでポートレート(縦長)表示に対応しています。
5点マルチタッチをサポートし、リフレッシュレートは最大60Hz です。

画面の輝度(cd/m2)を測定したところ、最大 442nit を記録しました。
タッチスクリーンの操作感度(シングルタッチ・マルチタッチ)の平均値は 59Hz、呼び出しレートは平均 121Hz です。
有機EL や LTPSディスプレイと比較すると、黒の締まりや発色のインパクトでは見劣りしますが、視野角の広さや自然な色味という点では IPSらしい安定した表示品質を確保しています。
Beacon Game Launcher を導入すると、より PS Vita プラットフォームらしいビジュアルにカスタマイズできます。
「Beacon Game Launcher」は、各エミュレーターの設定やゲームタイトルのボックスアートとメタデータを自動的にスクレイピングする機能を備えた有料ランチャーアプリです。Beacon Game Launcher […]
操作感

カジュアル・ライトユーザー向けのコントローラーと評価します。
ABXYボタンサイズは 7.7mm、ストロークは 1.2mm のメンブレン方式を採用。LRボタンはマイクロスイッチ、それ以外の主要ボタンはメンブレン方式を採用しています。
ホール効果センサーやアナログトリガーは非搭載で、シンプルな構造ながら基本的な入力自体はしっかりしています。

ボタン形状や全体デザインは、PS Vita(PCH-1000シリーズ)を意識した作りです。
ただし、クリスタルボタンやスティックのサイズは異なるため、PS Vita の完全な再現というよりは別物の操作感と考えてよいでしょう。(画像は PCH-2000シリーズ)
この部分については、GBA風デザインの RG34XX や、GBA SP風デザインの RG35XXSP のように、もう一段振り切ったデザインでも面白かったかもしれません。

LRボタンは縦配置で、ストロークは浅めの設計です。
L1 / R1 は明確なクリック感、L2 / R2 はやや大きめの操作音があり、静かな環境では存在感があります。

全体的に各ボタンの指の置き位置は適切で、操作性は良好です。
一方で、背面のくぼみについては実際の指の位置とやや合わず、もう少し大きめ、もしくは内側寄りの配置であれば、さらにフィット感が高まったと感じました。
少なくともカジュアル用途や一般的なエミュレーション環境であれば実用上の不満は出にくいレベルに仕上がっています。

アナログスティックのデッドゾーンや可動域は最適化されています。
スティック軸のわずかなズレもほぼ感じられず、測定結果も良好でした。
Androidゲーム機はエミュレーターアプリが豊富な反面、入力遅延を感じやすい傾向があります。ただし、繊細な操作を必要としないゲームなら特に問題はないでしょう。
システム

システムには Android 12 を搭載しており、Google Play ストアにも対応しています。
ANBERNIC の Androidゲーム機共通のシステム構成を採用しており、標準的なエミュレーターアプリも最初から入っているので、すぐに遊び始めることができます。

ホームアプリは標準の『Quickstep』と独自UI の『RG Launcher』を用意しています。
RG Launcher は本体左側の「ファンクションボタン長押し」または「クイック設定パネル」から起動できます。

画面上部から引き出せるパネル「クイック設定パネル」では、画面の明るさ調整や自動回転のロック、入力やリマッピング機能、冷却ファンの設定の編集などが可能です。

AI機能アプリ『ANBERNIC AI』を用意しています。
特にリアルタイム翻訳は、リマッピング機能と組み合わせることで使い勝手が大きく向上し、ゲーム中でもスムーズに活用できる点が便利です。
OTAアップデートにも対応しており、アップデートでの細かなバグの修正にも対応しています。必要に応じてエミュレーターアプリやサードパーティ製アプリの導入をおすすめします。
ベンチマーク

各種ベンチマークテストの結果は以下のとおりです。
・Antutu(V11)のスコア
総合:366327
CPU:149292、GPU:30951
・Geekbench 6 のスコア
非対応のため未測定
・3DMark のスコア
Wild Life:737
Sling Shot:2196
エミュレーター性能

エミュレーター性能は、Retroid Pocket 3+ や RG405シリーズに近いパフォーマンスです。
Unisoc Tiger T618 プロセッサを搭載しており、スペック上では MANGMI AIR X や AYANEO Pocket AIR Mini とほぼ同等の処理能力を持っています。
動作するエミュレーターは一般的なレトロゲームに加え、プレイステーション、ニンテンドーDS、NINTENDO 64、PSP、ドリームキャストが快適に動作します。 セガサターン、ゲームキューブ、PS2、PS Vita については、一部のゲームタイトルが動作するといった感じです。

体感的な動作は、スペックに対して結構動くという印象を持ちました。
PSP は 3~4倍解像度でも快適に動作(60fps)し、ゲームキューブや PS2、PS Vita も標準設定では重いタイトルがあるものの、低速デバイス向けの設定に調整すれば一部ゲームは遊べます。
ANBERNIC RG VITA は、全体バランスを重視したミドルレンジ構成です。
より高いパフォーマンスを求める場合は、上位モデルの ANBERNIC RG VITA Pro を検討するとよいでしょう。
必ずご自身で吸い出したものを使用してください。
ゲームアプリ

デバイス負荷の高い『原神』や『ゼンレスゾーンゼロ』といったタイトルも、グラフィック設定を「低」に調整すれば動作します。
ただし、重量級のスマホゲームをメイン用途とするには、スペック面ではやや厳しい印象です。
ライト〜ミドルクラスのゲームアプリを中心に楽しむ用途に適した性能といえるでしょう。

内蔵ストレージは64GBと必要最低限の容量に留まるため、大型タイトルを複数インストールする場合はmicroSDカードの併用を推奨します。
また、Steam Link や Xbox Game Pass を利用したリモートプレイやクラウドゲームにも対応しています。ただし、画面サイズは 7インチ未満と小さく、通信規格もWi-Fi 5 止まりのため、文字の視認性や通信品質については一定の割り切りが必要です。
まとめ

ANBERNIC RG VITA は、PS Vita を彷彿とさせるオーバル形状と全面ガラスデザインが印象的な、バランス重視の Android ゲーム機です。Unisoc Tiger T618 を採用したミドルレンジ構成ながら、レトロゲームから PSP クラスまで幅広くカバーできる実用的なパフォーマンスを備えています。
筐体の仕上がりや重量バランスのまとまりも良好で、携帯機として扱いやすい点は好印象です。デザイン面の完成度も高く、PS Vita ライクな外観に魅力を感じるユーザーには、特に刺さりやすい一台といえるでしょう。
一方で、SoC はあくまでミドルレンジで、ゲームキューブや PS2 以降の世代ではタイトルによって設定調整が前提となります。また、ホール効果センサーやアナログトリガーは非搭載で、IPSパネルや Wi-Fi 5 といった構成も含め、最新ハイエンド機と比べるとスペック面での余力は限られています。
総合的に見ると、ANBERNIC RG VITA は「純粋な高性能機」というよりも、デザイン性と実用性能のバランスを重視したモデルです。PS Vita ライクな外観に魅力を感じつつ、レトロ〜ミドルレンジのエミュレーターを快適に楽しみたいユーザーにとって、有力な選択肢のひとつと評価できるでしょう。
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