台湾の Retro Game Restore から PCエンジン本体・コントローラのケースをセットにした「PC Engine Transparent Case」が到着しました。
この外装ケースは最小注文数 80台、価格(送料込み)109.49ドルで 2020年4月末にプレオーダーを開始したもので、現時点では3回目のプレオーダーと新色スモークを加えて受け付けをしています。
1987年に発売された PCエンジン用として販売された外装ケースの特徴、実際の使い心地、装着できる本体、注意点などをご紹介していきます。
初代PCエンジン本体・コントローラの外装ケース
今でも根強いファンに愛されている PCエンジン、ここ最近になって小型化して復刻された PCエンジン mini が販売されたり、2020年12月には拡張バスに装着できるポータブルモニターLCD が発売予定になるなど、まだまだ現役で楽しめる家庭用ゲーム機です。
そんな話題につきない PCエンジンをリストアできるケースが届きました。
金型から射出成形された外装ケースは精度、触り心地、持ちやすさについてもオリジナルと変わらない品質を実現しています。
1987年に発売された PCエンジンのクリアカラー外装シェルが新色を加えて登場しました。この外装シェル「PC Engine Smoked Transparent Case」は、PCエンジン本体・コントローラのケースをセットにしたも[…]
PCエンジンコアグラフィックス、PCエンジンコアグラフィックスII でも使える
PC Engine Transparent Case は 初代PCエンジン本体・コント―ラ向けの外装ケースです。
しかし、それ以外にも PCエンジンコアグラフィックス、PCエンジンコアグラフィックスII でも使えることが特徴です。
初代PCエンジンが手元になかったので、代わりに PCエンジンコアグラフィックスII の外装ケースを交換してみました。クリアな外装ケースで内部が透けて見えるのがポイントです。
外装ケースはクリアカラーなので、塗装技術がある人は自分だけのオリジナルカラーに仕上げることもできます。
初代PCエンジンとモデルチェンジ版のPCエンジンコアグラフィックス、PCエンジンコアグラフィックスII では映像出力が RF からコンポジットビデオに変更されています。
外装ケースは初代PCエンジンをベースに作られています。
本体側の接続端子がコンポジットビデオで映像出力を使うには、本体外装ケースの加工が必要です。
ただし、拡張バスに接続できる AVブースタ、PCE用 HDMIブースター、うーぱーぐらふぃくす などのデバイスを使えば、外装ケースの加工なしに映像出力できます。
オリジナルに迫る再現性を実現
PCエンジンの本体・コントローラの外装ケースは、私の知るかぎりは PC Engine Transparent Case しか知らないほどの超マイナーパーツです。
それだけに希少で、これを逃したら購入できるチャンスはないと考え飛びつきました。
海外ユーザーを含めてほとんどの方が同じような考えを持って購入しているんだと思います。
結果としては 10人中8人は納得できる完成度の高い外装ケースです。
細かにざらついた表面、忠実に再現された形状、基板・ネジがぴったりと収まる精度はきっと誰もが満足できる品質です。
ただし、ロゴマークの印字、社名などの刻印はないので完全なオリジナル品質とはいえません。
ターボパッドに対応した外装ケース
PC Engine Transparent Case は、初代PCエンジン本体・コントローラ向けの外装ケースですが、連射機能の付いたターボパッドに対応した外装ケースが付属します。
外装ケースに付属しているコントローラプレートは「通常タイプ」のものです。
ターボパッドとして換装するには、オリジナルからコントローラプレートを取り外して再利用する必要があります。
PCエンジンの周辺機器も接続できる
PCエンジンの周辺機器は意外と多く存在しますが、天の声2、CD-ROM2システム、スーパーCD-ROM2インターフェイスユニットなどにも問題なく接続できます。オリジナルと同じ大きさなので当たり前と思う方もいますが、実はそうでもありません。
一般的なレトロゲームの外装ケースは海外通販サイトで販売されています。
中には品質・精度が悪く、バリが残ったままの商品もあり、加工をしなければ周辺機器がうまく接続できないといった問題が見受けられます。しかし、PC Engine Transparent Case はそういった心配なしに接続できます。
価格はやや高めだが、十分に納得できる外装ケース
PCエンジンの保守メンテナンスパーツは国内・海外通販サイトなどを見ても限られたパーツしか販売されていません。PC Engine Transparent Case は今までに確認されなかった本体・コントローラの外装ケースです。
個人的には納得の品質、文句なしの百点満点
PCエンジン底部のシールドや、メーカーロゴ印字などがないので完全オリジナルとはいえないものの、精度や品質、触り心地、持ちやすさ、初代PCエンジンだけでなくコアグラフィックスなどの汎用性を考えると納得できる商品です。
現時点で PC Engine Transparent Case(クリア)は、3回目のプレオーダーを開始しており価格は 116.79ドルです。そのほかにも新色スモーク、コントローラケース単品のプレオーダーも受け付けしています。
Source:Retro Game Restore
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