GPD Pocket 2に並んで注目を集めているOne Netbook One Mix 2シリーズのCPUにIntel® Core™ m3-7Y30を搭載した通常モデル「OneMix 2」が届きました。
気になるOneMix 2Sとの違いや、SSD速度、ベンチマーク結果、冷却能力、使用感、価格情報のすべてを実機レビューをとおしてご紹介していきます。
通常モデル「OneMix 2」の実力!
海外通販サイト:GearBestのプレオーダーしていたIntel® Core™ m3-7Y30を搭載した通常モデルのOneMix 2が届きました。
代理店との供給問題があったようで、なかなか出荷されない状態が続いていましたがクリスマスプレゼント(12月24日)のタイミングで届きました。本当に長かった・・・。
大きな価格差がなかったので、Intel® Core™ m3-8100Yを搭載したハイスペックモデルのOneMix 2Sを購入するか悩みましたが、発熱・安定性を考えて通常モデルのOneMix 2を注文しました。
すでにIntel® Core™ m3-8100Yを搭載したハイスペックモデル「OneMIx 2S」の実機レビューは、現地協力者(中国)からの情報提供を受けて記事公開をしています。
One Netbook One Mix 2シリーズのスペック
現在、発売されている3種類のOne Netbook One Mix 2シリーズのスペックをまとめました。
大きな違いはCPUの種類、ストレージ容量の大きさです。最近になって発売された限定モデルのOneMix 2S Koi Limited Editionは見た目のデザインも違います。
OneMix 2の付属品をチェック!
それではOne Netbook One Mix 2シリーズの通常モデルOneMix 2の付属品をチェックしていきます。ハイスペックモデルOneMix 2Sとの違いはあるのでしょうか。
付属品は2つのボックス(Charger、Instructions)に収められています。
Instructions(封筒)には保証書・マニュアル・冊子、Charger(小箱)にはアダプタ、USB Type-Cケーブルが入っています。
USB Type-Cケーブルは布巻きで取り回しが良いです。初期出荷ロットのハイスペックモデルには付属していなかった本体そっくりのカードが付属しています。
テントモードにしたOneMix 2と並べてみると、あまり違和感がないかも。キーボードレイアウトが少し違う点が気になるところです。
さくさく動いて快適に!
One Netbook One Mix 2シリーズには、CPUにIntel® Core™ m3-7Y30の通常モデルと、Intel® Core™ m3-8100Yを搭載したハイスペックモデルの2種類が販売されています。
どちらのモデルも初代と比べるとさくさく動いて快適です!
キーボードの使用感は変わらず
キーボードの使用感は初代から変わりません。キーボードの質感は前モデルと同じマットな感じ、光学式ポインティングデバイスの使い勝手は良好です。
スクロールキーがありませんが、Fnキーを押しながら光学式ポインティングデバイスを操作すると、スクロールキーとして使えます。
バッテリー持ちは良い
文字入力やブラウジング作業だけであれば、およそ5~6時間のバッテリー持ちです。
ベンチマークテストと同等の処理を求めるような使い方であれば3時間程度のバッテリー持ちになると考えられます。
電源モードをバッテリー節約機能、画面の明るさを調整するなどの工夫をすれば、バッテリー持ちをもっと長くすることができるでしょう。
モバイルバッテリーと一緒に持ち出しすれば、ちょっとした旅行のお供にも最適です。
いろいろなスタイルで使える!
One Netbook One Mix 2シリーズでも、通常モード・テントモード・タブレットモードは健在です。ライバル機であるGPD Pocketシリーズには、こういった機能がありませんが、いざという時にあると便利な機能です。
I/Oポートはすっきり
前モデルにあった給電用(MicroUSB)のI/Oポートがなくなり、インジケータ表示(ランプ)が追加されました。給電状態が一目で判断できます。
One Netbook One Mix 2シリーズはPD(急速充電)に対応しているので、電源が確保できない外出先でもモバイルバッテリーから充電できます。
One Netbook One Mix 2シリーズには技適マーク(技術基準適合証明等のマーク)がありません。そしてネジ穴の1カ所には正品を表すシール(封印)が貼られています。
新たに搭載された指紋認証機能
One Netbook One Mix 2シリーズの大きな特長として、新たに指紋認証機能が搭載されました。毎回パスワード入力してログインするのは面倒と思っている人はいませんか?指紋認証センサーに軽くタッチするだけでログインできるので超便利です。
“指紋認証機能なんて無くても良い”と思っていましたが、一度体験してしまうとその便利さを実感できます。これだけでも初代から買い替える価値があるかも!?
ペン入力はより快適に!
ペン入力はOne Netbook One Mix 2シリーズではより快適に動きます!
2048段階の筆圧検知については大きな期待はできず、初代ではもたつくことがあったペン入力も、OneMix 2では快適にスッスッと線が引けます。
こういった部分でも大きく性能がパワーアップしていることを実感できます。
専用スタイラスペンOne Netbook Stylus Penは、ちょっと珍しい単6形電池が必要です。電池をずっと入れておくと、1カ月くらいで電池がなくなってしまうので予備を用意しておくと良いでしょう。
少し書き心地が悪くなった、線が途中で切れてしまうという場合は電池が少ないことが原因です。
それ以外の原因として気が付かない人が多いようですが、購入時はディスプレイに保護フィルムが貼られているので、ペン入力の感度が悪いようであればはがしましょう。
モバイルバッテリーで充電
One Netbook One Mix 2シリーズは、12V 2.5Aに対応しているモバイルバッテリー・充電器でしか充電ができません。なので、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)のACアダプターなどは使えません。そこで手持ちのモバイルバッテリー・アダプタを試してみました。
試したのは、どちらも海外通販サイトでは人気のZMI QB820とXiaomi製アダプタですが、問題なく給電・充電ができました。
One Netbook One Mix 2シリーズで使うためにモバイルバッテリーを用意しようと考えている人は規格に注意しましょう。
リカバリについて
OneMixシリーズのリカバリ方法は「Windowsの設定画面」→「更新とセキュリティ」→「回復」からはできません。One Key Recoveryを立ち上げてリカバリ(工場状態)にします。
|
OneMix 2のベンチマーク
それでは気になるOne Netbook One Mix 2シリーズのCPUにIntel® Core™ m3-7Y30を搭載した通常モデルOneMix 2のベンチマーク結果をさくっと見ていきましょう。
OneMix 2の温度
ベンチマークテストで負荷をかけた後の温度を計測しました。Intel® Core™ m3-7Y30の最大温度は78度、ストレージ(SSD)は最大69度まで上昇しました。
ハイスペックモデルのOneMix 2SのCPU最高温度は80度以上、ストレージ温度も70度以上を考えると通常モデルの発熱温度は少しだけ低くなっています。
発熱温度が気になる人はパフォーマンスは低下しますが、意図的にCPU速度を制限して使うと良いでしょう。
ストレージの速度
One Netbook One Mix 2シリーズに標準搭載されているPCIe接続のSSDは、Longsys社のSSDであるFORESEEシリーズです。ハイスペックモデルOneMIx 2S・通常モデルOneMix 2での違いはありません。
CrystalDiskMarkでのベンチマーク結果は画像のとおりです。搭載されているPCIe接続のSSDは速くGPD製品(GPD Pocket 2、GPD WIN 2)のスコアを圧倒しています。
ドラゴンクエストX ベンチマーク
ドラゴンクエストX ベンチマークソフトのスコア:4806
ハイスペックモデルのOneMix 2Sのベンチマークスコアは5000ほどなので、大きな違いは感じられないでしょう。
エミュレータを使ったゲームや、数年前に発売されたゲームタイトルであれば、ほぼ問題なく遊べるでしょう。また、同人・インディーズゲーム開発者の人は展示用のデバイスとしても最適な大きさ・性能だと思います。
OneMix 2を分解する!
One Netbook One Mix 2シリーズを分解するには、本体裏面カバーを外す必要があります。1カ所だけ正品シール(封印)があり、これをはがすとサポートは受けられなくなります。
正品シールは水で湿らせると簡単にはがせます。
One Netbook One Mix 2シリーズでは、CPU性能が大きくパワーアップした放熱対策として本体裏面カバーにはグラファイトシートが貼られています。
SSDの換装は難しい
ぱっと見では、内部構造は初代と大きく変わっていないように感じます。少しだけスキマがありますが改造して何かを取り付けるのは難しそうです。PCIe接続のSSDを搭載していますが構造的に換装はできません。
One Netbook One Mix 2シリーズには技適マーク(技術基準適合証明等のマーク)がありませんが、認証取得されたチップが使われていることが確認できました。
スペック表どおり6500mAhのバッテリーを搭載しています。内蔵バッテリーの交換は難しそうです。
内蔵ファンの下にスピーカー(モノラル)が取り付けられています。本体中央に配置されているので体感的にはステレオのように聞こえます。
内蔵ファンの静音性は
初代と比べると残念ながら静音性は低下しています。
大きくパワーアップしたCPU、SSDの冷却能力を向上させるために内蔵ファンのブレード(羽)枚数が増えてしまったのが原因です。これは仕方がない対策と言えるでしょう。
買い替えをおすすめできる
初代からの買い替えとしてOne Netbook One Mix 2シリーズの通常モデルOneMix 2を購入しましたが、CPU性能が大きくパワーアップし、高速なSSDを搭載、新たに搭載された指紋認証機能、ペン入力での快適さが大きく向上しています。
|
文字打ち・ウェブサイトを見る程度の使い方であれば買い替えをおすすめできませんが、もっと快適・便利に小さなモバイルを持ち歩きたいという人には、期待していた以上にさくさく動くOne Netbook One Mix 2シリーズはかなりおすすめです!
海外通販サイト:セール情報
基本スペックが優秀なOne Netbook One Mix 2シリーズはセール価格で安くなっています。
通常モデルOneMix 2と、ハイスペックモデルOneMix 2Sでは大きな価格差がありません。
OneMix 2シリーズ 販売情報 | |||
---|---|---|---|
商品名 | OneMix 2 | OneMix 2S | OneMix 2S Koi Limited Edition |
販売価格 | 629.99ドル | 669.99ドル | 869.99ドル |
OneMix 2は629.99ドル、OneMix 2Sは669.99ドルと大きな価格差はありません。 限定モデル OneMix 2S Koi Limited Editionはプレセール価格で869.99ドルです! |
圧倒的な存在感がある印象的な中国共産党カラーと錦鯉を組み合わせた限定モデル OneMix 2S Koi Limited Editionは、初売り以降の再販を予定していません。
GPD Pocket 2を超えるスペックで注目を集めているOne Netbook One Mix 2シリーズには、CPUにIntel® Core™ m3-7Y30の通常モデルと、Intel® Core™ m3-[…]