iPad Pro用 Magic Keyboardライクな「P109」が登場しました。
Apple純正品よりも価格は 3分の1、Bluetooth による無線接続、バッテリー内蔵で長時間使用が可能なサードパーティー製品です。
中華圏の海外通販サイトで販売されており、高評価を得ている P109 をご紹介します。
評価すべきところ、欠点についても詳しくチェックします。
P109 の価格・販売ストア
P109 は、海外ストアを中心に広く販売しています。
販売価格はざっくり調べると 13,000円~18,000円ほどです。
カラーバリエーションは、ブラック、ホワイトの 2色です。
11/10.9インチ用、12.9インチ用の 2モデルを販売しています。
日本語キーボードを含む、合計12種類のキーボードレイアウトを用意しています。
価格が安く、バリエーション豊富な海外通販サイトがおすすめです。
P109 スペック
P109 のスペックは次のとおりです。
- Bluetoothバージョン:5.1
- バッテリー容量:500mAh
- 待機時間:90日
- 駆動時間:バックライトON 5時間、バックライトOFF 80時間
- 大きさ:195×255×19mm
- 重さ:794g
- インターフェース:USB Type-Cポート(充電専用)
- 素材:ポリウレタン
免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが保証はできかねます。
P109 レビュー
この記事では、11インチ iPad Pro用「P109」をしっかりレビューします。
付属品から基本的な特徴・機能、使い方、デザイン、操作感をチェックします。
付属品
画面保護フィルム、スタイラスペン(先端シリコンゴム)、ジェスチャーシート、ユーザーマニュアル(中国語・英語)、キーボードカバー(装着済み)が付属します。
ACアダプターや USB Type-Cケーブルは付属していないので、別途用意が必要です。
また、購入時期・ストアによっては付属品が異なる可能性があります。
動作環境
動作環境は、iPad Pro用 Magic Keyboard とほぼ同等です。
iPadOS 15.0以降を搭載した 10.9インチの iPad Air(第4世代または5世代)、11インチの iPad Pro(第1世代、第2世代、または第3世代)、12.9インチの iPad Pro(第3世代、第4世代、または第5世代)です。
大きさ・重さ
大きさは 196×255×18mm(厚みは 11インチ iPad Pro装着時)、重さは 832g です。
11インチ iPad Pro本体を装着すると、重さは 1300g ほどです。
バッテリー内蔵のため、Magic Keyboard より 230g ほど重いです。
重いので持ち運ぶには不便ですが、Magic Keyboard 接続時よりも iPad Pro本体のバッテリー持ちが良いのはポイントです。
ビルドクオリティ
全体的なビルドクオリティは高いと評価します。
ただし、Magic Keyboard と比べるとややチープな感じは否めません。
外側ヒンジ部がカバーで覆われていないこと、iPad Pro装着面の素材品質が劣っていますが、サードパーティー製品として優秀です。海外通販サイトの購入者レビューでも高く評価されています。
インターフェース
Magic Keyboard と同じように、タイピングできるキーボード、トラックパッドを搭載したケースです。マグネットで吸い付くようにしっかり装着でき、内蔵バッテリー搭載で単体動作します。
カバー右側面には、USB Type-C が用意されています。
Fnキー+Cキーでペアリング、電源マークを 2回タッチすることで ON/OFF できる仕組みです。
カバー専用の独立した充電ポートで、Magic Keyboard のようなパススルー充電ができる機能はありません。
完全に閉じた状態から、下ヒンジは 70度ほど開きます。
さらに、上ヒンジが 50度ほど起き上がり画面角度を調整できます。
Magic Keyboard の最大開度が 130度のところ、P109 の最大開度は 120度と劣ります。
商品ページでは、最大開度 110度とアナウンスされています。
使用感
キーボード、トラックパッドの使用感は優秀です。
キーピッチは 18mmほど、トラックパッドの大きさは 100×50mm で純正品と同等です。
キーボードの打鍵感は良好で、打鍵音も気になりません。
Magic Keyboard と同じように Deleteキーはなく、Controlキー+Dキーで代用可能です。
iPad Pro本体側の輝度・音量調整、Siri呼び出しなどの豊富なファンクションキーも備えています。キズ・汚れを防止するキーボードカバーを標準付属しているのは評価ポイントです。
トラックパッドは全面押すことが可能です。
指1本~3本のジェスチャー機能もスムーズで、反応が遅れることもありません。
バックライトの明るさはショートカットキーで調整します。
Magic Keyboard と違い、iPad Pro本体の輝度センサーと自動連動する機能はありません。
Magic Keyboard は本体から電源供給を受けているので単体動作しませんが、P109 は バッテリー搭載・Bluetooth接続で装着せずとも動作します。
まとめ
iPad Pro用 Magic Keyboardライクな P109 は、入力デバイスとして優秀です。
純正を模したデザイン・機能、全体的なビルドクオリティは高めと評価します。
総合評価としては「十分使える」と評価します。
Magic Keyboard の価格と比べて 3分の1、パススルー充電できないものの機能は同等、iPad Pro本体から電源供給を受けずにバッテリー内蔵で単体動作は評価ポイントです。
Magic Keyboard と同じように安定性を考えると、ひざの上に置いて操作したり、Apple Pen を使う操作、タッチパネル操作前提のアプリを使うのには不向きです。
iPad Pro をノートPC化するツールであり、あくまでも iPad Pro をヘビーに使いたい、純正品と同等機能なサードパーティー製品が欲しい人向けの商品と言えそうです。価格差を考えると十分アリです。