中華ゲーム機「GKD PIXEL 2」レビュー|金属筐体・解像度2倍の超小型モデル

GKD PIXEL 2 レビュー

中華ゲーム機「GKD PIXEL 2」は、小型ながら高級感のあるビルドクオリティと画面サイズはそのままに、RockChip RK3326S を搭載することでエミュレーター性能が向上。さらに、バッテリー容量も増加し、解像度は 2倍に進化しています。

GKD PIXEL 2 の価格、スペック、特徴、エミュレーター性能についてご紹介します。さらに、評価すべき点や欠点についても詳しくチェックしていきます。


GKD PIXEL 2 について

GKD PIXEL 2 に関する情報をまとめたページです。
海外ストアで購入した実機を使用しています。
提供品の有無にかかわらず、コンテンツの内容には一切影響していません。

価格・販売ストア

GKD PIXEL 2 価格・販売ストア

GKD PIXEL 2 は、海外ストアを中心に販売されています。
カラーラインナップは、メタルグレー、パープル、レッド、グリーンの全4色。
※イエローは生産中止が発表されています。

・GKD PIXEL 2
 販売価格:13,499円(送料無料)

在庫状況を考えると、海外ストアでの購入はリスクがあります。
そのため、在庫があるアマゾンでの購入をおすすめします。

製品仕様とスペック

GKD PIXEL 2 のスペックを詳しく見ていきます。

製品名GKD PIXEL 2
システムLinux
(IUX2.5/ROCKNIX)
画面2.4インチ、IPS、4:3
解像度 640 × 480
SoCRockChip RK3326S
RAM1GB DDR3
ストレージmicroSDカード
バッテリー容量1800mAh
インターフェースUSB Type-Cポート
イヤホンジャック
microSDカードスロット
シングルスピーカー
ワイヤレス通信なし
大きさ81 × 63 × 17mm
重さ115g

免責事項:スペック情報の正確性には細心の注意を払っていますが、保証はできません。


GKD PIXEL 2 のレビュー

GKD PIXEL 2 をレビューします。
付属品から基本的な特徴、インターフェース、操作性、システム、エミュレーター性能に加え、評価すべき点や欠点についても徹底解説します。

付属品

GKD PIXEL 2 付属品

1. マニュアル(中国語・英語)

USB Type-Cケーブルや保護フィルムの付属はありません。
GKD PIXEL 2 アクセサリー

海外ストアでは、別売りのアクセサリーが用意されています。
保護フィルムはロゴなし、収納ケースは汎用品でした。

大きさ・重さ

GKD PIXEL 2 大きさ・重さ

大きさは 81 × 63 × 17mm、重さは 113g(実測値)です。
筐体素材は CNC加工されたアルミニウム合金素材を採用しているため、高級感あるビルドクオリティが特徴です。

成形や組み立ての精度が高く、堅牢性は十分な作りになっています。
ただ、プラスチック製と比べると、同じサイズでも少し重さを感じやすいです。

サイズ感

GKD PIXEL 2 サイズ感

一般的な小型モデルと比べるとさらにコンパクトですが、前モデル(GKD PIXEL)と比べると全体的にやや大きめのサイズ感になっています。

金属筐体ならではの質感と、ゲームボーイ風の縦型デザインが所有欲をくすぐります。
手のひらサイズながら作りはしっかりしていて、好感が持てます。

インターフェース

GKD PIXEL 2 インターフェース

インターフェースは、前モデル(GKD PIXEL)と同じです。
シングルスピーカー、USB Type-Cポート、イヤホンジャックを用意しています。スピーカー音声は、サイズに似合わず高めで、十分な音量を確保しています。

GKD PIXEL 2 インターフェース

本体左側には音量調整ボタン、microSDカードスロットがあります。
また、右側にはメニューボタン、電源ボタン、バッテリーインジケーターが用意されています。

GKD PIXEL 2 インターフェース

背面には落下防止用のストラップホールが用意されています。
また、スリットが用意されており、簡易的な滑り止めとしても機能します。

画面

GKD PIXEL 2 画面

前モデル(GKD PIXEL)と画面サイズは変わりませんが、解像度は 2倍です。
2.4インチ液晶ディスプレイ(4:3)、解像度は 640 × 480、画素密度は 333PPI です。

画面はややくぼんでおり、本体サイズに対する画面占有率の高さがポイントです。
前モデル(GKD PIXEL)と比べると、ベゼルはやや太めになっていますが、液晶ディスプレイの発色や鮮明さは向上しており、見た目の印象はむしろ良くなっています。

画面の輝度(cd/m2)を測定したところ、最大706nit を記録しました。
最大輝度が高く、屋内のみならず日光下でも十分な視認性を発揮します。

操作感

GKD PIXEL 2 操作感

超小型モデルとしては、操作感は優れています。
ABXYボタンサイズは 6.5mm、ストロークは 1.8mm で、方向ボタンや ABXYボタンはメンブレン方式を採用、ボタンサイズは小さいものの、押し心地は良好で操作しやすい印象です。

GKD PIXEL 2 押し心地

前モデル(GKD PIXEL)と比べて、持ち心地や操作感はより向上しています。
主要ボタンの押し心地はやや軽くなっています。一方、LRボタンはカチカチとしたクリッキーな感触で、操作感については前モデル同様に微妙です。

総合的な操作感は、どうしても一般的なサイズのモデルには劣ります。
アナログスティックが非搭載ということもあり、定番のレトロゲーム向けのコントローラーです。

システム

GKD PIXEL 2 システム

Linuxベースのシステム(IUX2.5 / ROCKNIX)を採用しています。
わかりやすいユーザーインターフェースですが、日本語設定がないため扱いにくさを感じます。また、システム設定から Emulations Station に切り替えることも可能です。

各種エミュレーターは、Arcade、Handheld、Consoleなどの項目から起動できます。
それ以外に APP から動画、画像、ファイルマネージャーなどを用意しています。

GKD PIXEL 2 システム

標準システムの完成度はそれほど高くはありません。
有志による CFW(カスタムファームウェア)の導入をおすすめします。

・公式ファームウェア
システムを破損した場合にご利用ください。
https://drive.google.com/drive/folders/15a4Ng_IS7qZ67JIR5ltBr_A3Rz4N8u_Q?direction=a

・plumOS-pixel2
CFW(カスタムファームウェア)です。
https://github.com/game-de-it/plumOS-pixel2

エミュレーター性能

GKD PIXEL 2 エミュレーター性能

定番のレトロゲームに特化したエミュレーター性能を備えています。
前モデル(GKD PIXEL)で動作にもたつきがあったタイトルも改善されていますが、過度な期待は禁物です。性能としては、RG351シリーズと同程度と考えるのが妥当です。

動作するエミュレーターは、スーパーファミコン、PS1 が快適動作、ニンテンドーDS、NINTENDO64、ドリームキャスト、PSP がそこそこ動作するスペックを搭載しています。

GKD PIXEL 2 エミュレーター

スペックに対して負荷が高めな PSP やドリームキャストは、フレームスキップなど設定を調整することで、厳しめですが遊べる印象です。ただし、解像度やアスペクト比の関係から、ワイド表示には適していません。

また、金属製の筐体ということもあって、しばらく使っていると本体がほんのり温かく感じられます。標準システムのアップデートや有志による CFW の導入によって、使いやすさに加え、エミュレーターごとの動作や性能が向上する可能性があります。

基本操作

GKD PIXEL 2 の基本操作を解説します。
基本的な使い方は付属マニュアルに書かれているとおりです。

ショートカット

基本的なショートカットは以下のとおりです。

  • メニューボタン:メニュー表示
  • 音量ボタン:音量調整
  • 輝度調整:SE+左右
  • 音量調整:SE+上下
  • FPS表示:SE+Y
  • セーブ:SE+R1
  • ロード:SE+L1
  • ゲーム終了:SE+ST
  • システム切り替え:設定→ES
  • システム切り替え:START→ENTER IUX
言語設定の項目に『日本語』はありません。

データ転送

システム上でのデータ転送方法は、以下の手順で行います。

  1. ES(Emulations Station)に切り替え
  2. 本体とパソコンを USB接続
  3. メッセージが表示
  4. Aボタンを押す
  5. データ転送
  6. 完了

まとめ

GKD PIXEL 2 レビュー

GKD PIXEL 2 は、GKD PIXELシリーズの最新作です。
極端に小さすぎない絶妙なサイズ感で、所有欲を満たす注目のモデルです。

前モデル(GKD PIXEL)で好評だった超小型で高級感ある金属筐体は健在です。
RockChip RK3326S を搭載することでエミュレーター性能が向上、バッテリー容量も増加し、解像度は 2倍の 640 × 480 に進化しています。

メリット
デメリット
  • 超小型サイズ
  • カラーバリエーション
  • フルメタル筐体
  • ポケットサイズ
  • ストラップホール
  • 入手性(製造問題)
  • システム△
  • 内蔵ゲーム(要削除)
  • 本体温度
  • 価格

本体サイズは前モデルよりもやや大きくなりましたが、操作感や持ち心地は向上しています。
標準システムの完成度には目をつぶれるとしても、製造元による大幅な出荷の遅れについては、いまだに改善が見られない点は非常に残念です。(2カ月待ちました)

一般的なモデルと比べると、操作性や画面の見やすさにやや難があり、エミュレーター性能も価格に見合っているとは言いにくい面があります。それでも、金属筐体ならではの質感や、手のひらに収まる超小型サイズに魅力を感じる人にとっては、十分に楽しめる一台だと思います。

ただし、前にも触れたように、製造元の出荷が大幅に遅れていて、販売ストアでもなかなか入荷されず、対応に戸惑っている様子が見られます。そのため、在庫があるアマゾンで買うのが安心だと思います。

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