モバイルコントローラー「GameSir X3 Pro」は、従来モデルと比べ操作性と機能性を向上しており、アナログスティックやボタンのカスタマイズ性、さらにペルチェ冷却ファンを備えたスマホ専用コントローラーです。
GameSir X3 Pro の価格、特徴、操作性、初期設定・使い方をご紹介します。
評価すべきところ、欠点についても詳しくチェックします。
GameSir X3 Pro について
GameSir X3 Pro に関する情報をまとめたページです。
レビュー用にサンプルを提供してもらいましたが、コンテンツの内容には影響していません。
価格・販売ストア
GameSir X3 Pro は、国内外の通販サイトで広く販売しています。
アマゾンにおける販売価格は 11,182円です。
・GameSir X3 Pro
販売価格:11,182円
アマゾンではページクーポン(10%オフ)が用意されています。
クーポンコード:GAMESIRX3P(有効期限:2月28日)
動作環境
GameSir X3 Pro の動作環境はこちらです。
有線接続のみサポートし、バッテリーは非搭載です。
- Android
- iOS(iPhone 15 / 16)
USB Type-Cコネクタにデバイスを接続することで自動的に電源がオンになります。
5秒間ホームボタンを長押しするとオフになります。
GameSir X3 Pro のレビュー
GameSir X3 Pro をレビューします。
付属品から基本的な特徴、インターフェース、操作性、システム、エミュレーター性能に加え、評価すべき点や欠点についても徹底解説します。
付属品
1. マニュアル
2. 合格証
3. アフターガイド
4. ステッカー
5. USB Type-Cケーブル(2m)
収納ケースの中には本体が収められています。
また以下の付属品が同梱されています。
6. 収納ケース
7. 交換用スティック(全3種)
8. 交換用Dパッド(全2種)
大きさ・重さ
大きさは 207.46 × 93.27 × 57.38mm、重さは 323g(実測値)です。
プラスチック(ABS樹脂素材)で、グリップを取り外した重さは 278g です。
コントローラー表面の質感はさらりとした触り心地です。
ペルチェ冷却ファンを搭載しているため、モバイルコントローラーとしてはやや重さを感じます。また、初代iMac を思わせるレトロなカラーリングが特徴です。
サイズ感
一般的なゲームコントローラーと並べてみました。
形状が大きく異なりますが、標準的なサイズ感であることがよくわかります。
スマホケースを装着したままでは、使用するのが厳しいです。
また、8インチのタブレットなどの装着にも対応していません。
インターフェース
GameSir X3 Pro は、スマホを挟み込むタイプのモバイルコントローラーです。
有線接続のみに対応し、ペルチェ冷却ファンを搭載しています。
パススルー充電にも対応しており、長時間のゲームプレイにも対応できるのが特徴です。
また、イヤホンジャックを搭載していますが、HIDモードでのみ動作します。
アナログスティックと Dパッドは交換可能です。
また、グリップの着脱に加え、ABXYボタンの位置を入れ替えることもでき、カスタマイズ性の高さが特徴です。
装着できるスマホの横幅は 110~179mm です。
この横幅から、スマホのみの装着に対応しており、タブレットには非推奨です。
ぎりぎり小型な 7インチタブレットなら装着できるかもしれません。
スマホのカメラの出っ張りに合わせて、右側よりも左側に凹み(6mm)が設けられています。
これにより、アタッチメントで高さを調整する必要がなく、スマホ本体を冷却部分にスキマなく密着させて装着することができます。
USB Type-Cコネクタにデバイスを接続することで自動的に電源がオンになります。
ペルチェ冷却ファンを稼働させるには、本体下部の Type-Cポートへ別途給電が必要で、急速冷却を有効化するには PD(9V/3A以上)の電源供給が求められます。
専用アプリ
専用アプリ『GameSir』は、Google Playストアで提供されています。
GameSir製品でカスタマイズを行うための必須アプリです
開発者モードを有効にして、USBデバッグを解除する必要があります。
また、お使いのデバイスによっては ADBデバッグを解除や USBデバッグ(セキュリティ設定)を追加で解除する必要があります。
遊ぶゲームの規約違反にならないように確認してください。
操作感
カスタマイズ性と操作性に優れたモバイルコントローラーです。
冷却能力にも優れており、ゲームプレイ中のスマホの熱を一定の低温に保つことができます。
ABXYボタンサイズは 8.3mm、ストロークは 0.6mm で、方向パッドを含めマイクロスイッチを採用した反応速度が速い、カチカチとしたクリッキーな押し感も良好です。
一方で、LT / RTボタンはアナログトリガーではないため、レーシングゲームなどには不向きです。その結果、メカニカルトリガーではプレイが制限されるゲームがあり、この点については賛否が分かれるかもしれません。
総合的な操作感は従来モデル(X3 Type-C)と大きな違いはありませんが、新たにグリップが追加されたことで、持ちやすさやアナログスティックの使いやすさが向上しています。ただし、アタッチメントのグリップに滑り止めがあればさらに良かったと感じます。
スマホ装着時の重さが増してしまう点はトレードオフとなりますが、有線接続による入力遅延ゼロや、スティックの高さや Dパッドを自分好みに変更できること、グリップの着脱、ABXYボタンの入れ替えなど、高いカスタマイズ性が特徴です。
以下のボタン操作にも対応しています。
- Gボタン+Sボタン:モードの切り替え(DS5 ⇔ HID)
- 左下ボタン+対応ボタン:ターボ機能の有効化
- Sボタン+上下ボタン:冷却力の調整
- Sボタン+左右ボタン:パススルー充電の切り替え
- 左下ボタン+G/Sボタン:振動調整
- 左下ボタン+下ボタン長押し:ボタンレイアウトの切り替え
- 右下ボタン+上下ボタン:音量調整(HIDモードのみ)
まとめ
GameSir X3 Pro は、スマホを挟み込むように装着して遊ぶモバイルコントローラーです。
ペルチェ冷却ファンを搭載しており、熱によるパフォーマンスの影響を気にせずに、長時間のゲームプレイを楽しむことができます。
どこか懐かしい初代iMac のようなレトロなカラーリングが特徴です。
カスタマイズ性にも優れており、アナログスティックと Dパッドの交換、グリップの着脱に加え、ABXYボタンの位置を自分好みに入れ替えることが可能です。また、パススルー充電やイヤホンジャックに対応しているのもポイントです。
従来モデルではカメラの出っ張りによって冷却部分に本体が密着できない問題がありましたが、凹みを設けることでこの問題を解決しました。また、冷却ファンの切り替え機能や 6軸ジャイロの採用など、ユーザーフィードバックを反映した改良が施されています。
一方で、モバイルゲームコントローラーとしてはやや重さがあること、有線接続のスマホに限定されること、アタッチメントのグリップに滑り止めがないこと、LEDライトをオフにできないことなど、いくつかの課題もあります。
トレードオフが必要な部分もありますが、発熱によるスマホのパフォーマンス低下を防ぎながら、長時間のゲームプレイを楽しみたいというヘビーユーザーのニーズに応えるモデルと評価します。
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