ゲームギア30周年記念として、ミニを超える小さな「ゲームギアミクロ」が登場しました。
一般販売されている本体カラーはブラック、ブルー、イエロー、レッドの懐かしのカラーバリエーションで、収録ゲームがそれぞれ異なります。
それならば、思い入れのある本体カラー・収録ゲームの組み合わせで楽しみたい、限定版特典のゲームギアミクロ スモーク模型(モックアップ)に入れ替えてみたい、という人も意外と多いのではないでしょうか。
ゲームギアミクロの本体はかなり小さいので、携帯型ゲーム機の分解に慣れている人でないと難しいかもしれません。つまづきやすいポイントを含めて、分解・外装交換をわかりやすく解説していきます。
ゲームギアミクロはかなり小さい
『ゲームギア30周年 ミニを超える「ミクロ」登場』とアナウンスされているとおり、ゲームギアミクロはかなり小さなサイズです。その小ささをわかりやすく例えると、外箱はミニカーサイズ、液晶ディスプレイのサイズは1円硬貨サイズです。
あまりの小ささにパッシブスキル「老眼」を習得した熟練者ほど、映像がぼやけて見えるので、過去の経験に基づくゲームプレイが求められます。そのため、人によってはゲームの難易度がハードモードになるという仕様が備わっています。
画面を拡大して見ることができるユニークアイテム『ビッグウィンドーミクロ』も存在しますが、取得条件が “4色セット購入特典” と限定されていることに加え、気休め程度にしか画面が大きくならず「老眼」を解除することはできないといわれています。
ゲームギアミクロの分解をしよう
ゲームギアミクロに詰め込まれているパーツは小さく、繊細なパーツも含まれています。
それだけに、携帯型ゲーム機の分解経験がある中級者向けの難易度です。
必要な工具を用意しよう
分解・外装交換をするのに必要な工具は以下のとおりです。
どちらも市販されている精密ドライバーセットに入っている一般的な工具です。
- プラスドライバー(#0)
- ピンセット
本体を破損・故障するリスクがあることを理解したうえで進めていきましょう。
ゲームギアミクロのネジを取り外す
ゲームギアミクロ裏側のプラスネジ(4カ所)を取り外します。
プラスドライバー(#0)がサイズぴったりです。
実はゲームギアミクロの『分解』するのは簡単です。分解作業だけなら初心者レベルです。
コツがいる部分については、わかりやすく解説していきます。
液晶ディスプレイケーブルを外す
ゲームギアミクロの本体基板に接続されている液晶ディスプレイケーブルを取り外します。
押し込み型のケーブルなので、上方向へ少し力を入れて持ち上げれば簡単に取り外せます。
基板(スピーカー含む)を取り外す
はじめに、表面側に設置されている本体右下のスピーカーを取り外します。
スピーカーは接着されているので断線しないように注意しながらピンセットに持ち上げます。
次に、裏面側に設置されている基板を取り外します。
バッテリーボックス側から電池端子を押し出せば簡単に取り外せます。
一般販売されている本体カラー4色のボタン・液晶ディスプレイは共通です。
本体カラー4色間での外装交換であれば、ここまでで分解作業はおしまいです。
あとは、基板だけを交換するだけです。
液晶ディスプレイを取り外す
ゲームギアミクロの液晶ディスプレイは、両面テープで接着されています。
液晶ディスプレイは上方向から下方向へ持ち上げる感じで、ゆっくりと持ち上げながら取り外しましょう。(両面テープは意外と強力です)
液晶ディスプレイのフレキシブルケーブルを無理にひっぱると、断線して使えなくなる可能性が高くなるので注意しましょう。
ゲームギアミクロ スモーク模型(モックアップ)を分解する
限定版特典 ゲームギアミクロ スモーク模型(モックアップ)を分解します。
通常のゲームギアミクロよりも分解は簡単です。
液晶ディスプレイの代わりに取り付けられたプラスチックシートの上下に接着面があり、意外と取り外すのが面倒でした。(慎重に取り外しても、プラスチックシートにはシワが残ります)
プラスチックシート上部 or 下部 を内側に向けて押し込むと、プラスチックシートが少したわんで持ち上がるので、そのスキマからピンセットを差し込んで両面テープを取り外せます。
余談として、限定版特典 ゲームギアミクロ スモーク模型(モックアップ)には、液晶ディスプレイを固定する両面テープ、電池ボックスカバーにクッションがないといった相違が見られます。
『再組立』をすれば完成です
ゲームギアミクロの『分解』は簡単ですが、『再組立』はちょっと面倒です。
特に表面・裏面を合わせる際に、方向ボタンのラバーパッド、ボタン類が脱落しやすいです。
注意したいポイント・コツを含めた作業手順は下記のとおりです。
- 外装表面には液晶ディスプレイ、ボタン類、スピーカーを設置する
- ボタン類は脱落しやすいので、前面からテープなどで仮止め必須
- 外装裏面には基板、ラバーパッドを設置する
- ゲームギアミクロを表裏面を「V字」に合わせる
※外装表面・裏面の下部を合わせ、上部を開いた状態 - 液晶ディスプレイケーブルと基板をしっかり接続する
- 外装表面・裏面を合わせてネジ止めすれば完成
今までにも多くの携帯型ゲーム機を分解・再組立してきましたが、ゲームギアミクロはとにかく小さく、ちょっと面倒に感じました。作業時間としては早い人であれば 30分以内、慣れていない人でも1時間あれば十分だと思います。
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